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名古屋(愛知県)のM&A事例_三浦正裕

M&A事例

こんにちは。かえでFAの三浦です。弊社は2021年9月に名古屋オフィスを開設し、名古屋とその周辺エリアを網羅する体制を整えております。本日は、名古屋(愛知県)のM&Aに関する事例などを解説させていただきたいと思います。

1.名古屋(愛知県)の経済状況とM&A件数

2020年の愛知県人口動向調査結果では1956年の調査開始以来、初めて人口の年間増減数が減少に転じております。さらに、2021年の愛知県人口動向調査結果においても、1年間で2万6,407人減少し、2年連続の人口減少となりました(2021年9月30日時点での人口は751万6,008人)。また、出生数は5万6,386人、死亡数は7万3,978人で、1万7,592人の自然減少となっており、全国的に見ると人口減少率は低いものの、今後も人口減少が続くとみられています。

2020年工業統計表では、2019年の愛知県の製造品出荷額等は47兆9,243億円と全国の約14.9%を占め、第2位の神奈川県(17兆7,461億円)とは大差で、43年連続日本一のものづくり県であり、製造業の重要度が高くなっています。特に、輸送用機械器具製造業は製造業付加価値で過半、就業者シェア4割弱と地域の中核産業です。

2020年の愛知県のM&A件数は合計192件となっており、東京都、大阪府に次いで全国で3番目(神奈川県の156件を上回る)にM&A件数が多い都道府県と言えます。買い手、売り手とも愛知県内のM&Aは21件、買い手が愛知県内、売り手が愛知県外のM&Aが95件、買い手が愛知県外、売り手が愛知県内のM&Aが76件となっております。

※出典:株式会社レコフHP

日本の中で3番目に大きい経済圏で且つ東京と大阪の間に位置することもあり、周辺エリアからは「名古屋に進出したい」というニーズが多くあり、逆に「名古屋から周辺のエリアに商圏を広げたい」というニーズも多く存在します。そのため、名古屋のA社×他エリアのB社という組み合わせはよく見られるのも特徴です。

2.名古屋(愛知県)のM&A事例

では、名古屋(愛知県)のM&A事例には、どのようなものがあるのでしょうか?

■センコーグループHD社によるセルフ・グロウ社(愛知県名古屋市)のM&A事例

センコーグループHD社は国内トップクラスの総合物流企業グループで、近年は商事・貿易事業、介護・ヘルスケア事業なども展開しております。一方、セルフ・グロウ社は、日本に定住・永住する在留外国人などを、機械や食品の製造会社、介護施設、病院などに派遣する人材派遣会社です。センコーグループHD社はセルフ・グロウ社のノウハウを活かし、グループの物流部門や介護施設、ホテルなどへの外国人活用を拡大することにより、人材確保が見込めるため、本件M&Aに至りました。

■TOKAI社によるマルコオ・ポーロ化工社(愛知県豊田市)のM&A事例

TOKAI社はTOKAIグループの中核会社で、ガス・電気、総合リフォーム、情報通信サービス、CATV、宅配水、住宅などの事業を展開する多角化企業です。一方、マルコオ・ポーロ化工社は、マンション、大型ビルをはじめ、学校、図書館などの公共施設の大規模修繕工事、改修工事、住宅リフォームなどの事業を展開する会社です。TOKAI社はマルコオ・ポーロ化工社が持つ大規模修繕事業の営業・技術ノウハウを活かし、TOKAI社の建築設備事業の対応分野拡大が見込めるため、本件M&Aに至りました。

■岡崎通運社による大昭運輸社(愛知県丹羽郡大口町)のM&A事例

岡崎通運社は自動車部品の近距離輸送(愛知県三河エリア)を中心とする運送会社です。一方、大昭運輸社は業歴50年以上を誇る、愛知県北部エリアを中心に自動車部品輸送をおこなう運送会社です。両社の長年にわたる自動車部品物流の経験を生かし、車両の共用や物流拠点の相互活用など(岡崎通運社としては拠点のなかった、愛知県北部エリアに新たなに拠点を獲得)が見込めるため、本件M&Aに至りました。

■シーアイエス社によるフィニティ社(愛知県名古屋市)のM&A事例

シーアイエス社はJBCCHD社の子会社であり、東海エリアを拠点として法人向けの情報システム基盤構築、業務パッケージ導入によるバックオフィス業務システム化やCADソフトウエア導入による設計部門の効率化などの事業を展開する会社です。一方フィニティ社は、優秀なシステムエンジニアを擁し、東海エリアの大手・中堅企業に生産管理システム、原価管理システム、販売管理システムなどの基幹システムを提供する会社です。シーアイエス社が有するAIソリューションやクラウド技術を共有することにより、顧客ニーズにワンストップで対応できる体制が整うことと、フィニティ社の開発リソースとシーアイエス社の営業力のシナジー効果により、ビジネスチャンス拡大が見込めるため、本件M&Aに至りました。

■東海塗装グループによる城東製作所社(愛知県犬山市)のM&A事例
東海塗装グループはレーザー加工、板金、NC旋盤、マシニング、塗装、鍍金、組立、梱包、輸送とそれぞれが得意分野を持つ企業からなるグループです。一方、城東製作所社はステンレスなどの難削材加工を得意とする金属加工業です。東海塗装グループ各社の得意分野と城東製作所社が得意とする難削材加工を組み合わせることで、受注分野の拡大や更なる加工から出荷までの一貫体制構築、コスト低減が見込めるため、本件M&Aに至りました。

3.終わりに

名古屋(愛知県)は全国で3番目にM&A件数が多い都道府県である一方、名古屋に拠点を有するM&A会社は多くはありません。また、完全成功報酬制の報酬体系を採用するM&A会社が少ないのも特徴です。

弊社は売り手買い手ともに完全成功報酬制の報酬体系を採用しております。安心且つリーズナブルな報酬体系と、累計約400件の成約実績に基づくナレッジ・ノウハウにより、M&Aを検討される方々のM&A相手(選択肢)やM&A条件最大化のお手伝いをさせていただきます。

かえでファイナンシャルアドバイザリー株式会社

名古屋事業所長

三浦 正裕 Masahiro Miura

 

鈴与グループにてエネルギーや建材などの営業に従事し、新規開拓実績全社1位など多数受賞。
その後、株式会社日本M&Aセンターにて、物流、印刷、建設、医療、卸売など幅広い業界のM&A案件に携わるなど、2019年は売上予算比153%達成。
2020年にかえでファイナンシャルアドバイザリーに入社し、M&A・事業承継アドバイザリー業務を担当。

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当社は、世界的に有名なREFINITIV(旧トムソンロイター)のM&A成約件数ランキングに9年連続ランクインしております。

また、豊富な譲り受けニーズを保有しており、2005年の設立(M&A業界では老舗)以来、蓄積してきた豊富な譲り受け希望企業のニーズを保有しています。

事業の今後の成長性を考慮した事業計画作成による譲渡価額最大化や、補助金・税制の申請支援、M&A後の相続税対策、資産運用などのご相談も承ります。

M&Aアドバイザリー会社では珍しく弊社には営業ノルマがないため、弊社の都合でM&A実行を急がせることはなく、ベストなタイミング・譲渡候補先をご提案いたします。

まずは、M&A・事業承継に関する事例やお話だけ聞いてみたいという方もお気軽にご連絡くださいませ。

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