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かえでファイナンシャルアドバイザリー株式会社 代表取締役の佐武 伸です。
今日は私の生い立ちと起業に至った背景について、自身を振り返ってまとめましたので、ご一読いただければ幸いです。
起業した当時の私です。
1962年、普通のサラリーマンの長男として生まれました。父が商社に勤務していた関係で、4歳から9歳までを米国で過ごしました。平日は現地校、土曜は日本語学校に通ったため、英語は苦労することなく、自然に覚えました(今ではすっかり抜けてしまいました)。小学校3年生の時に帰国し、小学校5年生ぐらいまで日本語で苦労しました。中学校は家の近くの一貫校(中学~大学)に通いました。中学はテニス、高校ではラグビーとサッカーをかじりましたが、厳しい練習についていけず、最終的にケガをしてやめました。58歳になった今でもその当時走らされ、しごかれた夢を時々見ることがあります。
音楽(ギター)にも一時、興味を持ちましたが、あまりの才能のなさに気付いてこれもやめました。大学では、当時流行っていたサーフィンやスキーなども一通りこなしましたが、これらも中途半端に終わりました。大学まで試験なしで上がれる環境だったため、勉強はまともにやった記憶がありません。ただ、さすがに就職前の大学3年生ごろには少し将来のことを考えるようになりました。父は猛烈サラリーマンで早朝から深夜まで仕事をしていたため、その姿を見て、絶対サラリーマンだけにはなりたくない!と思いました。
大学は、一番勉強が楽と言われていた商学部に入っていたため、何となく、公認会計士という資格があることを知り、資格を取れば楽にメシが食えるのではないか、という安易な気持ちで、大学4年生から勉強を始めました。学生時代に勉強していなかった分、乾いたスポンジに水がしみこむようにどんどん吸収できました。1年目は不合格でしたが、幸運にも2年目に何とか合格できました。
合格後、通っていた会計士の専門学校から、講師にならないかとの誘いを受け、1年間、簿記の専任講師を務めました。その後、監査法人に勤務をしましたが、仕事が面白くなく、4年ほどでやめ、同窓の先輩に誘われ、その人が経営していた会計事務所に転職しました。仕事は、中小企業やオーナーに対する税務アドバイスや経営管理に関するコンサルティングが中心で、非常にやりがいを感じました。そのころお付き合いさせてもらった経営者からお金をもらいながら実務を教えてもらい、育ててもらって、いまでも本当に感謝しています。
その会計事務所には、10年ぐらい勤務しましたが、40歳を目前に、新しいことがやりたくなりました。中小企業のオーナーとお付き合いする中で、自分でも何か商売してみたいという気持ちにもなっていきました。先ほど紹介したように幼少時代は英語を自然に覚え話していましたが、大人になったころにはすっかり抜けてしまって、英語コンプレックスも持っていました。
何か商売をやってみたいとずっと考え続けましたが、特にいいアイデアは浮かびませんでした。この英語コンプレックスの解消と次に始めるビジネスのネタを探すために、突如、米国のビジネススクールに留学に行こうと思い立ちました。
40歳を超えての英語の勉強は過酷でした。留学試験の点数がなかなか取れず、一時は断念することも考えました。それでも諦めずにやっているうちにクリアし、米国のアリゾナ州にある大学院からなんとか合格通知をもらうことができ、41歳から1年半留学しました。
留学中、たまたま教えてもらった教授が、教員をしながら、中小企業のM&Aアドバイスや企業評価を行う会社を経営していました。いろいろ話を聞いていく中で、米国は移民が多く、移民は職探しをしてもなかなか一般企業に就職できないので、小規模な事業(飲食店、花屋、ガソリンスタンド、コンビニなど)をM&Aで買って、生計を立てる、という話を聞きました。
いま、日本でも「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」(三戸政和著、講談社新書)という、サラリーマンにM&Aで副業・兼業をするよう提唱しているこの本が静かな話題になっていますが、米国では当時から既にこのようなスモールビジネスのM&Aマーケットやインフラ(売り手、買い手、仲介会社など)がきちんと整備されており、実際の生活の中でM&Aが既に身近に根付いていたことに新鮮な驚きを覚えました。
一方そのころ日本ではM&Aというとまだ大企業のための戦略というイメージが強く、私もそのような認識でいました。また、当時は、今ほど事業承継問題が取りざたされておらず、中小企業のM&Aマッチングサイトも殆どなかったので、これはビジネスになるのではないかと考えました。先の教授に相談すると、「応援するので是非やりなさい」と背中を押してくれたので帰国した2005年に、スモールビジネス(中小企業)に特化したM&Aアドバイザリーサービスを提供する現在の会社を創業し、そのころまだ珍しかったM&Aマッチングサイトの構築からスタートしました。現在も引き続き、中小企業に特化し、M&A、事業承継、再生型M&A、海外M&Aなどのアドバイスを中心に行っています。
この偶然出会ったM&Aの仕事は現在では私の天職と考えています。
生い立ちから長々としたためましたが、かえでファイナンシャルアドバイザリーは、いろいろな人との偶然の出会いと運に助けられ、創業以来、中小企業及び経営者がM&Aの手法を使って永続発展できるような事業環境を構築したいという思いでこれまで経営してきました。
従業員一同使命感を持って、中小企業のさまざまな問題解決を通じて日本経済の活性化に貢献できるよう努力していく所存でございますので、引き続き変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、私の好きな言葉です。
人の行く裏に道あり、花の山
常識にとらわれず、悩み、考え抜いた独自の道を、それぞれ勇気をもって進めば、必ず道は開けると信じています。経営の現場においても常にそのようにありたいと考えています。
当社は、世界的に有名なREFINITIV(旧トムソンロイター)のM&A成約件数ランキングに9年連続ランクインしております。
また、豊富な譲り受けニーズを保有しており、2005年の設立(M&A業界では老舗)以来、蓄積してきた豊富な譲り受け希望企業のニーズを保有しています。
事業の今後の成長性を考慮した事業計画作成による譲渡価額最大化や、補助金・税制の申請支援、M&A後の相続税対策、資産運用などのご相談も承ります。
M&Aアドバイザリー会社では珍しく弊社には営業ノルマがないため、弊社の都合でM&A実行を急がせることはなく、ベストなタイミング・譲渡候補先をご提案いたします。
まずは、M&A・事業承継に関する事例やお話だけ聞いてみたいという方もお気軽にご連絡くださいませ。
かえでファイナンシャルアドバイザリー株式会社
代表取締役
佐武 伸 Shin Satake
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