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当社が悩んでいるオーナー様にいま伝えたい思いを綴ったコラムです。
こんにちは、かえでFAです。今日は、私が現場で活動しながら思うことについて、お話したいと思います。
日本国内では今、中堅・中小企業のM&Aが活発に行われています。この傾向は、今後10年は続きそうですし、実際毎日のように売却のご相談を承っています。今は元気で働かれているオーナー様にとっても、この流れは、決して無関係なことではないのです。
でも、事業を一生懸命育て上げてきたオーナー様が、いざ会社の行く末を考えた際、果たして本当に選択肢としてのM&Aがあり得るかどうか、ご不安になられる方も多いと思います。確かに中堅・中小企業は、上場企業の管理体制と比較すると、ブラックボックスに包まれていることが多いかもしれません。また、オーナー様によっては、育て上げてきた事業が、誰からも興味を持ってもらえないかもしれないという不安が、心のどこかにあるかもしれません。
でもご安心ください。私が中堅・中小企業のオーナー様に強く申し上げたいことが御座います。それは、どんな会社も売却できるということです。その会社にキラリと光るものがあること、そして取引条件が整えば、本業が苦しかろうと、債務超過だろうと売却は可能です。
ビジネス領域が、所謂レガシー産業と思われている業界でも、大丈夫です。例えば、印刷業界。紙の広告媒体が例年落ち続け、年々市場が縮小傾向と中々苦しい状況です。私がお手伝いしたその会社様は、チラシを中心に事業を拡大されてきました。しかしながら業界の中で自社の変革に遅れてしまったこともあり、借入も数十億に膨らみ、かつ債務超過で苦しい状況が続いていましたが、最終的には売却が出来ました。
一体、買い手がどこに価値を見出したのか。それは、取引先に飲食チェーンや学習塾等優良な先が複数あったからです。買い手に取っては、その取引先を得ることで、自社が保有している商材が提案できる恰好の機会に見えたという訳です。印刷業界で提案できることというのは、単にチラシだけに留まらず、メニュー等のポップデザイン、店舗に利用するのぼり等多岐にわたります。現時点では対応が出来ない業務でも、M&Aを機に提案できる幅が増えることがあるという訳です。
M&Aで最も重要なことは、それで得るシナジー(絵が描けること)です。今の規模ではできないことが、何処かと組むことで可能になる。そういった相乗効果を生んでいくのが、M&Aです。
ですから、売却を検討するオーナー様に申し上げたいのは、キラリと光るものを一緒に見つけましょうとういうこと。売却時の価格は、会計上の数値だけでは決まりません。お一人では思いつかないようでしたら、きらりと光るものを見つけるのが得意な、私に是非一度ご相談下さい。
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