MENU

「中小企業の人材不足問題の解決にM&Aという選択肢を」

業種
介護・福祉・医療
スキーム
事業譲渡
譲渡会社
有限会社イフ21代表取締役岩井 健治

有限会社イフ21は神戸市にて、介護付き有料老人ホーム「コンフォート須磨ノ森」を運営する介護事業者で、非常にきめ細かな従業員への教育とご利用者様への対応で安定した運営をされてきた。
代表者である岩井健治様には、事業承継に至った経緯や、事業承継を通じて感じたことなどをお伺いした。

介護付き有料老人ホームを始められた経緯を教えてください

もともとは知人が有料老人ホームを始めたいという話があったため、私は不動産オーナーとして賃貸するという話で施設の建設が始まりました。
しかし、施設が完成し、いざ施設の運営を始めようとなった際、結局、彼が運営できないということになりました。そのため、どうしようか悩みましたが、妻と二人で平成18年に「コンフォート須磨ノ森」として介護付き有料老人ホームの運営を始めました。

若いころは神戸製鋼で研究職をしており、介護は全くの畑違いでしたが、やるからには命を預かる仕事なので徹底的にやらないといけないと、妻も施設長として入ってもらい、ふたりで施設の運営を手探りでしたが一生懸命やってきました。従業員の教育や高い意識をもってご入居者様に接することを心掛け、10年以上施設運営をしてきた結果、ご入居者様からも非常に丁寧できめ細やかな対応をいただけると評判をいただけるようになりました。

事業承継を考えられたきっかけを教えてください

介護に限らないかもしれませんが、中小企業では人材採用が非常に大変です。
最近は人材募集をしても応募が少なく、ひとりの従業員に対してひと通りの教育をし、会社の考え方を理解していただき、定着していただくまでに非常に時間とコストがかかります。特に介護においては、配置要件もあるため、急な退職などの場合でも対応しなければなりませんが、ご入居者様の命を扱う仕事なので、誰でも採用すればよいというわけではありません。

複数の施設を運営してある程度事業規模が大きい会社であれば、人材採用がしやすく、社内の施設間での人員補完も可能になります。しかし、ひとつの施設だけの運営では今後の人材の採用や教育に限界があると感じました。また自分の年齢を考えても自力で頑張るのは限界を感じたため、それであればとM&Aについて考えはじめました。

買い手の検討にあたって気にされたことは何ですか

この先、安定してこの施設を続けていっていただくためには、まずは安定した人材供給ができるそれなりの規模の会社であることがマストと考えました。
その上で、この施設では従業員の教育をこだわり、ご入居者様への丁寧な対応を誇りにしているため、教育制度がきちんとしているお相手を探してほしいと、かえでファイナンシャルアドバイザリーさんにはお願いしました。
その結果、かえでさんからは大手の上場会社や関西に複数施設を運営している会社の候補リストをご提示いただき、結果的に大手上場会社で教育にも力を入れている会社との事業承継が決まり、良かったのではないかと思っています。

M&Aの手続が進む中、大変だったことや不安に思ったことはありましたか

M&Aは初めての経験でわからないことも多く不安や悩みもありましたが、疑問点や細かい条件なども全てかえでさんに電話してやり取りして一つ一つ解決していったので、結果として満足のいく内容で進められたかと思います。

むしろ一番不安に思ったのは、ご入居者様、従業員が残ってくれるかという周りの方々の反応でしたが、皆様ご理解いただき、無事事業承継が完了してほっとしました。

事業承継が完了して今のご感想や今後やられたいことはありますか

無事に事業承継が完了しほっとしています。
ご入居者様にも従業員にもご理解いただきスムーズに承継できているのではないかと思います。
引継期間中は何かあれば助力を惜しみませんが、お相手のやり方もありますのでなるべく口出ししないようにしています。
寂しさもありますが、運営をお譲りしたわけなので、お相手に任せる気持ちが必要かと思います。
今後は農業関係など興味がある分野がいくつかありますが、まずは1年くらい妻と共にゆっくり休みたいと思っています。

右:岩井様 左:かえでFA 担当稲川