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「社員が安心・納得して働ける環境を最優先に決めたM&A」

左:鈴木様 右:上原様
業種
IT/情報通信
スキーム
株式譲渡
譲渡会社
株式会社アシック上原 仁吉
譲受会社
株式会社SYSホールディングス代表取締役鈴木 裕紀

今回は、弊社かえでファイナンシャルアドバイザリーでご支援させていただき、ご自身で創業された株式会社アシックを株式会社SYSホールディングスに株式譲渡された上原さまに、創業のきっかけから株式譲渡に至った背景について、M&A成功者インタビューにご協力いただきました。

まずは皆様にお聞きしている質問なのですが、どういった経緯で会社を立ち上げられたのかを教えてください。

1977年に創業し、1980年頃に現在の主要顧客である大手メーカーと取引を開始しました。その後、1984年に法人化し、私を含め4名の人員でスタートしました。

今ではその大手メーカーの取引業者の中でも、欠かせない立ち位置になっておられますが、事業拡大の過程で苦労されたことはありますか?

バブル崩壊やリーマンショックの際は、仕事が減ってしまい、十分な賞与が支給できないなど苦しい時期もありました。何名か辞めていく社員もおりましたが、会社都合で社員のクビを切ることはなく、何があっても社員の雇用だけは守ることを最優先に考えていました。

また、2000年代からは、ソフトウェアのニーズが高まる中、経験者採用が難しくなるなど、人材面でも苦労しましたが、IT系の専門学校からのインターン生の受け入れや会社説明会を行うなど、試行錯誤して人材を確保してきました。

一方、私自身も2000年頃までは、エンジニアとしても従事しておりましたが、楽しかった思い出も多いです。主要顧客である大手メーカーのクライアントが全国にあり、出張で全国の半分以上の都道府県に行きましたが、当地で食事などを楽しんだことが懐かしいです。

M&Aの検討を始めた背景を教えていただけますか?

今から4~5年前に幹部社員から飲みの場で「社長もご高齢ですが、この先どのようにお考えでしょうか」と聞かれたことがきっかけでした。

また、両親(現在は90代後半)から戻ってきて欲しいと言われるようになったこともあり、事業承継について本気で考えるようになりました。

M&Aに関する書籍をいくつか読みましたが、これから先も会社が存続し続け、社員の雇用を維持していくためには、これしかないと思い、最終的にM&Aの方向性で進めることに決めました。

M&Aの検討を進める上で優先したことはありますか?

最優先したことは「社員が安心・納得して働ける環境」を確保することであり、M&Aのお相手についてもその視点で見ておりました。

厳しい時期を支えてくれた社員に対して、この先もプライドを持ってイキイキと働いて欲しいと思っております。

SYSホールディングスとのM&Aを決めた理由を教えていただけますか?

さきほどの話と重なりますが、面談を通して「社員が安心・納得して働ける環境」を確保してくださるお相手だと確信したからです。面談後には、気持ちのこもったお手紙をいただき、熱意を感じました。

M&Aの検討を進める上で大変だったことはありますか?

秘密保持を徹底することが大変でした。基本ショートメールでやりとりし、電話は夜に行うことで、情報漏洩がないように努めましたが、慣れていないことでしたので、少し神経を使いました。

M&Aが完了して、今の率直なお気持ちをお聞かせください。

まず第一に、無事に承継できたことが本当によかったです。

また、SYSホールディングスグループ統一の社内システムを導入することで、個人事業主に近いような企業から、しっかりした企業に変わり、社員は、上場企業グループの一員という意識が芽生えているように感じております。

最後に、かえでファイナンシャルアドバイザリーを選んでいただけた理由を教えてください。

まず、初期的に業者を絞る際に、完全成功報酬制で成功報酬がリーズナブルであることはポイントになりました。

その上で、担当の三浦さんが相談や要望をしっかり聞いてくれたことが良かったです。

ゴリゴリし過ぎていない点で馬が合い、要望から外れるようなことは押し付けず、最後までじっくり一緒に考えてくれました。

かえでファイナンシャルアドバイザリー株式会社
マネージングディレクター
三浦 正裕 Masahiro Miura

鈴与グループにてエネルギーのソリューション営業などに従事し、常にトップクラスの実績を収め、新規開拓実績全社1位など多数受賞。
その後、日本M&AセンターにてM&Aアドバイザリー業務に従事。会計事務所や金融機関と連携し、主にセルサイドのアドバイザーとしてM&A成約に導き、海外への優秀者研修旅行などを経験。
現在、かえでファイナンシャルアドバイザリーにて事業承継・M&Aアドバイザリー業務に従事。
建設、物流、食品、ソフトウェア、調剤薬局など、幅広い業界において、初期相談からクロージングまで一気通貫でのM&A成約実績を有する。
静岡大学教育学部卒。
静岡県磐田市出身。

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