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逆のれん代

買収価格が被買収企業の純資産額を下回る場合、含み益となるその差額のことをいう。負ののれん代とも言う。逆のれん代は発生時に営業外収益に一括計上されるため、経常利益を押し上げられ、業績が撹乱される要因となる。たとえば伊勢丹と三越の統合では、伊勢丹が買収した形で会計処理したために、負ののれん代が700億円発生した。ただ、これらの利益は会計上の処理の結果生まれるものであるため、キャッシュ・フローには全く影響を与えない。国際会計基準では、「負ののれん代」は例外的な現象で、資産・負債を再検討のうえで、それでも発生する場合には一括で利益計上する。