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「今後のさらなる成長を見越したM&A」

業種
不動産・住宅事業
スキーム
株式譲渡
譲渡会社
Lei Hawaii Realty Inc.アリー 岡野
譲受会社
シルバーバックス・プリンシパルグループ

今回は、Lei Hawaii Realty Inc.(アメリカ合衆国、ハワイ州)をシルバーバックス・プリンシパルグループ(東京都渋谷区)に株式譲渡されたアリー岡野様にM&Aに至るこれまでの経緯や当時の心境などについて、お話を伺いました。

まずは皆様にお聞きしている質問なのですが、貴社の沿革について教えてください。

実はレイハワイも12年前にM&Aで譲り受けた会社です。

約30年前にハワイ大学を卒業後、日本で不動産賃貸・管理業を営んでいましたが、いつかはハワイに移住したいという夢がありました。そんな中、大学在学中にできた現地でのコネクションである方からレイハワイのM&Aに関する情報を聞き、夢を叶えるためにすぐに譲り受けることを決断しました。ハワイが大好きということがすべてのきっかけです。

M&A後に事業を軌道に乗せるために、毎日物件に通い、ブログを更新し、少しずつ認知度を高めていきました。また、当時のハワイではSNSやインターネットを活用する不動産会社が少なく、物件管理を自社で行う企業も限られていましたので、デジタルツールを活用しながら事業を展開し、小規模な物件の仲介、管理からスタートしてここまで地道に拡大してきました。

今ではアリー様のこれまでの営業活動や積み上げてきた人脈などもあり、ハワイの不動産業界において欠かせない立ち位置になっておられますが、事業拡大の過程で苦労されたことはありますか?

最も大きな課題の一つは、アメリカでのビジネスの進め方を知らなかったことです。日本とは文化やビジネス習慣が異なり、特に人材管理においては、日本のように指示を待つのではなく、明確な指示をしなければスタッフは動きません。ただし、マイクロマネジメントにはならないよう、バランスを取りながら経営することを意識しました。

また、日本語が可能な人材、不動産管理の知識のある人材確保も経営課題の一つでした。特に最近は人件費が上昇しており、適切な人材確保が一層難しくなっています。

さらに、M&Aを通じて事業を取得した際の契約面でも苦労しました。当時はM&Aの知識が乏しく、契約書を十分に精査しなかったため、前オーナー時代の給与未払い問題が発覚し、知らないうちに前従業員から未払いの請求を受けることになりました。この経験から契約の重要性を痛感しました。

M&Aの検討を始めた背景を教えてください。

M&Aを考え始めた理由はいくつかありますが、最大の要因は人材確保の難しさでした。会社の成長に伴い、管理物件の拡大、営業、マーケティング力を強化したいと考えていましたが、一人で全てを管理するのには限界がありました。

ハワイ好きな富裕層の方々とゴルフや食事、不動産視察をする時間があればビジネスを広げる機会がある事に気付いていましたがその時間が中々取れず、事業運営に多くの時間を取られ、思うように動けなかったのが実情でした。

ハワイの不動産業界で確立した知名度を活かしてさらに事業を発展させるためには、M&Aによって組織の力を借りる必要があると考えました。ちょうどそのタイミングで、ある方から「今のブランド力を活かさないのはもったいない」とアドバイスを受けたことも、M&Aを決断する大きなきっかけとなりました。

M&Aの検討を進める上で優先したことを教えてください。

M&Aを進めるにあたり、最も重要視したのは相手企業との相性です。経営理念や企業文化が合わなければ、M&Aが成立したとしても、事業の継続性に問題が生じる可能性があります。

また、ブランドの維持も大きなポイントでした。ハワイには多くの不動産投資会社がありますが、私が大切にしている「楽しくなければ意味がない」という価値観を共有できる企業を選びたいと考えました。

シルバーバックス・プリンシパルグループ様とのM&Aを決めた理由を教えてください。

シルバーバックス・プリンシパルグループを選んだ決め手は、 経営理念や企業文化を深く理解してくれたことです。他の企業とも比較しましたが、単なる投資目的の企業ではなく、私の考えや事業の将来性をしっかりと理解し、共感してくれた点が非常に大きかったです。

M&Aの検討を進める上で大変だったことを教えてください。

M&Aの交渉過程では、特に契約書の作成に時間がかかりました。日本国内企業と海外企業のM&Aだったため、契約内容のすり合わせが通常以上に複雑になりました。また、法的な手続きも日本とは異なるため、慎重に進める必要がありました。

M&Aが完了して、今のご感想を教えてください。

M&Aが完了した今、 自分のやりたいことに専念できる喜びを感じています。今回のM&Aによって、より企業価値向上に直結する業務に集中できるようになりましたし、これまで培ってきたノウハウを活かして、会社をさらに成長させることができます。

また、シルバーバックス・プリンシパルグループとの相乗効果を生み出し、ハワイNo.1の不動産会社としての地位を確立していきたいと考えています。

かえでファイナンシャルアドバイザリーを選んでいただいた理由

かえでファイナンシャルアドバイザリーさんとは紹介を通じて知りましたが、単にM&Aの情報提供をしてくれるだけでなく、交渉力の高さにも大きな魅力を感じました。M&Aのプロセス全体を通じて、戦略的なアドバイスを提供してくれたことが、今回の成功に繋がったと感じています。

また、M&Aは成約して終わりではなく、その後のPMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)が非常に重要です。その点においても、かえでファイナンシャルアドバイザリーさんは親身にサポートしてくれ、事業統合後のスムーズな運営にも貢献してくれました。M&A後のことまでしっかりと考え、支援してくれる姿勢が、かえでファイナンシャルアドバイザリーを選んだ最大の理由です。

かえでファイナンシャルアドバイザリー_服部

かえでファイナンシャルアドバイザリー株式会社
アソシエイト
2級ファイナンシャル・プラニング技能士
服部 強 Tsuyoshi Hattori

大和証券にて資産運用コンサルタントとしてリテール営業に従事。
主に法人営業に注力しており、新規の学校法人を合計3件開拓することに成功し、社長賞を受賞。また、中小企業の承継支援にも積極的に取り組む。
2021年にかえでファイナンシャルアドバイザリー株式会社に入社し、M&A・事業承継アドバイザリー業務を担当。
北海道旭川市出身。

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