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なぜクロスボーダーM&Aなのか?④すべては経営課題からスタートする

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2015.5.22
貴社の経営課題は何ですか?

この問いは、私どものようなFA会社が顧客企業と接する時に必ず頭の中に入れているものであります。M&Aは、企業の経営課題を解決するための一つのツールでしかなく、経営の目的ではありません。
従い、M&Aという選択肢または方法論について議論をする前に、会社の「経営課題」は何かについて明確にする必要があります。経営課題を抱えてない会社はないはずですので、すべては経営課題を明確にすることから始めるべきです。M&A案件をFA会社からいきなり紹介を受けても、社内のマネジメントやM&A担当者が会社の経営課題を正しく認識していなければ、紹介を受けたM&A案件を社内で検討すべきか、ましてや正しく検討できるかには疑問が残ります。

まず、一般論として、企業が抱えている経営課題にはどのようなものがあるのでしょうか。

海外進出、特に最近、増えている東南アジアやインド企業へのM&Aが活発になっている背景には何があるのでしょうか。一つは、中国における人件費が最近、急速に高騰しており、多くの日系企業の収益が悪化し、安い製造コストや成長市場を求めて、中国に進出していた多くの日系企業が製造コストなどの人件費が比較的に低い東南アジアやインドに製造拠点をシフトする、または拠点を増やす動きが活発になっています。これは「China + one」とも呼ばれ、「進出国での製造コストの高騰」という経営課題を解消するために、低コストの生産拠点を求めたうえでの経営判断によるものです。

その他にも、市場シェアの拡大、国内市場規模の縮小、海外市場進出、特定国・地域での許認可、新規事業の立ち上げ、主要顧客の海外市場進出、株主や株価対策、人材不足、資金不足、新製品・新サービスの開発など、企業には様々な経営課題があり、それぞれの課題は、通常、独立しているものではなく、複雑に絡み合っています。例えば、国内市場規模が縮小していくという課題を抱えている会社の場合、国内市場シェアの拡大や海外市場進出、株価対策などの経営課題も同時に持っているといえるでしょう。

これらの経営課題を社内で明確化し、マネジメントや全従業員が共有することは極めて重要なことであります。課題がわからなければ、解決策も見えてこないので、会社の経営は行き詰ってしまいます。経営課題を解決するためのツールは、M&Aを含めて様々なものがありますが、まずは、会社の経営課題を明確化し、正しく理解することからスタートしましょう。

ジョシュ パク(パートナー)
かえでファイナンシャルアドバイザリー㈱
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